みんな夢の中

自作の彫塑紹介。

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老醜

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       老いは 醜く  哀しい  …   
           そして 総ての人のところに必ず訪れる  
                例外はない …
         痴呆は さらに 悲惨である  
       そして 本人は勿論 家族までも巻き込んだ血みどろの闘いが
       死ぬまで続く …
          しかし 唯一 この痴呆のみが 
       苦しみも 悲しみも すべてを 忘れ去ってくれる…
            あるいは これは神の温情なのかも知れぬ
           彫塑 ‘老醜’中村玄制作  2006.2.8  
              (h28.0×w19.0×d21.5cm)
 

 私が五年半老人保健施設に勤務して、病院では経験できない世の中の裏をみてきた実感である。
 私は定年、初老、残照、陽だまり、さらに茜雲、黄昏と老人シリーズを造ってきたが、最後は人間の最期として老醜を描こうと考えていた。
 最近どうも頑固な咳が続くので気になり、念のため胸のレ線写真を撮ってみると、かなり広汎な陰影があり、多分肺炎だろうと考えたが、検査所見は炎症は否定的で、当然癌が疑われた。
 これはもう「老醜」を造らなければいけないときだと直感し、数日かけて作り上げた。
 肺の影は強力な抗生剤療法を長く続けてやっと消失したが、一時は青くなったものだ。

 出来あがった作品をみるとやはり醜い。
 ひとごとではなく自分自身のことだから、あまり惨い仕打ちをすると天罰が下るかもしれないと考えたりもしたが、本当のことだから仕方がない。コメントもそのままにした。


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