みんな夢の中

自作の彫塑紹介。

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        激しくしく吹き付ける風に向かって
        真っ直ぐに顔をあげ 敢然として立つ …
          もともに当たる風の強さのためか
        やや目を細めながらも 唇には笑みすら浮かべている …
          そんなイメージを表現しようとした …
        妻が死んでからの苦闘の日々を思い浮かべていた …
          彫塑‘風’中村玄制作 2002.5.11
            (h30.0×w19.0×d23.0cm)


 1994年1月 義母の死から7ヶ月しか経たないのに 続けざまに妻がその後を追った。
まるで不幸は我々を薙ぎ倒し,地面に叩き付け、踏みにじって息の根を止めようとするかのように、容赦なく
矢継ぎばやに襲いかかって来た。為す術もなくただ呆然と立ち竦む私に、
娘は「お父さんがそんなことでどうするの。お父さんに もしものことがあれば私たちは全滅よ!」
と声を荒げて叱り飛ばした。 … 
 愕然として我に返った私は、夢中で残務整理や財産分与、更に独りで生きていくための
家の改造に取りかかった。
少しの息をつく間もないような、忙しい、次から次にと仕事が湧いてくるような毎日であり、
また、買い物、家の掃除、洗濯,アイロンかけ等々にも余分の時間がかかった。
しかし、無我夢中の毎日であったが、なんとか乗り切り、我が家は新しく蘇った … 。

 私にとって 
 風は凄まじく荒れ狂い、足元から吹き飛ばそうとする怪物としか思えなかった …。 
   1945年8月6日原爆で父が殺された … 
 そして2年も経たないのに、一家の柱とも頼む長兄までも死んでしまって
    無一文のままで世の中に放り出されたときもそうであった。 

     風は唇に笑みを浮かべながらやり過ごせるような代物ではなく、 
       歯を食いしばって地面に這いつくばり 
     しがみついて 全身で立ち向かっても 
         吹き飛ばされてしまうのであった … 。


  あれから随分の歳月が経ったが、 
    今更のように あの苦闘の日々を思い浮かべ
      そして 我ながらよく耐えたものよと つくづく 想うのである … 。

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